2012-04-05から1日間の記事一覧

無意識への力「完全な抑圧」2

フロイトは、これに対して、忘却が、欲求など心の中の他の力によって行なわれること、すなわち、忘却に外在的な原因があることを主張したのである。すでに述べたフリンクの例を思い起して頂きたい。ポンドという商店の名を忘れたのは偶然でなく、意味のある…

無意識への力「完全な抑圧」1

無意識のうちにある願望その他の傾向が、日常の行為を支配することがあると述べた。なぜ、普段は、それらの傾向か、意識下に、われわれに気づかれることなく、存在しているのであろうか。ジャネはフロイトに先立って無意識を扱い、心のなかの傾向を問題にし…