2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

深層心理学の方法「病理法」(2-2)

フロイト学派がきわめてまれな例、異常な例を用いて正常の心理現象を解釈していることを、非難する者がある。「病理法」に親しまぬ人たちは、前に述べたミドリの虫を食べた子供モの例のような、極めて稀なものを土台にして心理現象を明らかにしようとするこ…

深層心理学の方法「病理法」(1-2)

今日の人間の性格についての説で、クレッチマーの気質論は最も重要なものであるが、彼が人間の気質を分類するのに用いた方法は、精神病者を土台として、普通の人間の性格を分類することであった。遺伝的なものに関係があると思われる内因性精神病には、精神…

深層心理学の方法「連想法」(2-2)

ポンドから最初に連想したのは「ドクター・ポンド」で、フリンク自身もドクターだが、事件は池「ポンド」の淵で起こったし、ピッチャーは投げる役割をする。第二の連想は「インディアン池」だが、これはフリンクが石を投げて犬を死なせた池と同じ町にある。…

深層心理学の方法「連想法」(1-2)

精神分析が精神の表出から、心のなかの傾向をさぐろうとするものだとすると、どんな方法で、その原因を探ったらよいか。催眠法はその一つの方法である。フロイトは最初これを用いていたが、後に、これを捨てて「自由連想法」を用いるようになり、今日、これ…

深層心理学の方法「表出法・投射法」

「了解法」で述べたのべた二つの例では、奇妙なくせの原因、おかしな遊びの動機は心の内部の傾向または緊張であった。この内部の傾向か遊びに表出されていた。そして、外部に現われたものから、この原因を探ったわけである。心の内部を、外に現われたものか…