2012-01-24から1日間の記事一覧

心的因果(4-4)

こう解釈すると最初、わからなかった子供の不思議な行動も了解できる。フルールノアは結論した。この夏、この子供は父・・・この父は学校の先生と同様、権威のある恐い存在だった・・・にかわって、彼が心から望んでいた母の愛情を独占したかった。現実はそ…

心的因果(3-4)

「バッタの体をしゃぶったり、食べたりすること」からすぐに思い出した事は、福音書にある砂漠でイナゴを食べていたバプティスマのヨハネのことであった。これについて、彼はこうのべている。「この奇妙な物語は、子供だった私の心に刻みつけられていました…

心的因果(2-4)

ダルビエズはこの精神分析的解釈を検討して、これを普通の科学的推理と比較した。精神分析の仮説は、この習慣が意味「心理的原因」を持つということ、それが、おそらく苦痛な経験・・・無論、なんらかの精神内部の葛藤・・・によるということである。この仮…

心的因果(1-4)

日常生活のうちで、われわれは全く偶然的としか思われぬ行動をすることがある。何の気なしに顔をなでる、口笛をふくというようなことから、ふと物忘れをするとか書き損いをするとかいったことである。こんな行動には原因はないのだろうか。従来はこんな原因…